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成年後見人

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成年後見人って何するの?」についてご紹介します。

実際に成年後見人って何をするのかについてですが、大きく3つです。

■ 財産管理
■ 見守り活動
■ 身上監護

財産を管理するためには、どの様な財産があるのかを知らないといけませんので、年金事務所、金融機関への問い合わせ等、財産を調査する権限をもっています。本人の銀行通帳や印鑑、年金通帳、権利証等を管理しますので、非常に重要な仕事となりますし、個人的な使い込みなどがあってはならないので、しっかりと裁判所に管理され、年に1度ほどの裁判所への報告も必要です。
不正があった場合は、解任されることがありますし、不動産を売却する際には家庭裁判所の許可を取らないといけません。

また、本人の意思を尊重しつつその職務を適切に遂行するために本人と定期的に面接をするなどして本人の心身状況を正確に把握することも重要で、これを見守り活動と言っています。
そして最後、身上監護の仕事ですが、これが一番誤解されやすい分野です。

生活上の身の回りの監護として、介護や看護を想定される方もいらっしゃり、ご家族から介護の様な仕事を押し付けられトラブルになるケースも御座います。

身上監護という言葉が、誤解を招来しているのかもしれませんが、この仕事は一言で言うと「契約」に纏わるものです。
例を挙げますと、
■ 介護サービス契約の締結
■ 賃貸契約の締結
■ 施設入所契約の締結
■ 医療契約の締結
■ リハビリ等に関する契約の締結
■ 異議申し立て等、公法上の行為

等です。シンプルに「契約の締結」とすればわかりやすいのですが、締結するだけでなくその他法律行為も行いますので、身上監護となっている様です。

介護など実際の事実行為ではなく、法律行為をする人だと認識しておくと良いですね。

そして家庭裁判所の監督の下、「本人のために」「本人に代わって」「本人の意思を尊重」しつつ、法律行為を行う人、それが成年後見人です。

生活上、杓子定規に「法律行為のみ」と割り切れるわけではないと思いますので、成年後見人には何でも相談しつつ、成年後見人の方で振り分けてもらうのが良さそうですね。
法律の事のみで頭でっかちにならないバランスの良い人が求められそうです。

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