「調停って何？」
先ず、民事調停は、裁判所に用意されている制度です。
よって裁判所でやります。
ただし、裁判は公開の法廷で行われるのに対し、調停は、会議室みたいなところで行なわれ、非公開です。秘密は守られます。
裁判官と調停委員が間に入り、当事者同士の合意を形成できるよう手伝う、
いわば落としどころを決めるような話し合いの場です。
裁判の様に証拠を出し合い白黒はっきりさせ勝敗を決めるという類のものでは御座いません。
どちらかというと円満解決を期したものです。
よって、どういう時に調停を選ぶかは明白です。
白黒つけたいのであれば裁判。
相手との円満な関係は残しつつ、この問題に関しては整理して解決したいと言う場合は調停ということになろうかと思います。
調停委員が選べず、当たり外れがある等とネット上では書かれていますが、病院とのトラブルで内容証明を送っても無視されていた中、そのまま調停に移行し、偶々付いた調停委員が医師であり地域で重鎮の方だったようで、一気に和解に向け話が進んだケースも経験しております。
医療裁判は２年も３年も平気でかかりますが、この時は３ヵ月ほどで和解ができ、トラブルの解決手段は様々ですし、状況に合わせて使える手段を選択していけば良いのだということを改めて実感した瞬間でした。
内容証明も無駄になさらず書証として利用出来ますし、元々書面での示談を求めていたご依頼者様にとっても合っている解決方法だったのだと思います。
