「墓じまい」
確かにお墓の事って、皆さま抱える話しであり、一方家族ではなかなか話題にしにくいテーマでもあります。
あまり重くなり過ぎてもいけませんし、サラッと知っておくと良い知識などをご紹介出来ればと思います。
墓じまいは、遠方である事も大きな理由になるようですので、重くなり過ぎないように、テーマ「遠方参り」でいきたいと思います。
遠方参り①墓じまい
厚労省の発表によると昨年全国の改葬件数が過去最高になったとの事です。
墓じまいの事ですね。
墓じまいとは、今あるお墓を解体、撤去して片付ける事です。
墓じまいを行うにはルールがあり、以下4つの工程を経ないといけません。
1.親族との話し合い、合意
2.受け入れ先を決め受け入れ証明書をとる
3.現在の墓の管理者に埋葬証明書を発行してもらう
4.自治体に埋葬証明書を提出
このあと、遺骨を取り出すことになりますが、さて、お墓から取り出した遺骨は、どうすれば良いでしょうか。
これは、墓地埋葬法で定められており、遺骨を勝手に処分する事は禁止されています。
遺骨を供養する必要があるのですね。
その供養方法は、
合葬
散骨
手元供養
の3つです。
散骨は、海や樹木に骨を細かく砕いて自然に還すという方法であり、生前のご本人の意志であることもあって良いのですが、合葬はよくよく検討する必要が御座います。
と言いますのは、
合葬墓では、一定期間、遺骨を個別に保管しますが、その一定期間後は、他の人の骨と一緒に埋葬されます。これを合祀と言いますが、他人の遺骨と混ざってしまったあとは、二度と取り出す事が出来ません。
あとから、「もっと個別に供養してあげたかった」と思っても、時すでに遅しとなってしまうのです。
最初から合祀の場合も御座いますので、このあたりは事前確認を怠らないようにすると良いですね。
墓じまいの費用は、広さによっても変わりますが、30万~70万円程度と言われております。
また、離檀料を支払わなければいけない事もあり、これが一般のお布施の2~3倍かかる事も多く、ある程度まとまった費用が必要となりそうでうね。