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電子契約書

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電子契約書」を認める法案が、参院特別委員会で可決されましたね。

これに関しては、高齢者の被害が増えるとして消費者団体などが反対していました。

皆さまもどうでしょうか。ペーパーレスが進みタブレット端末を見せられて説明を受けるケースが増えましたが、よくわからないから適当に返事をしてしまったり、どんどんページを捲られ、最終的に画面上でサインをして終わり、といった流れになり、ある程度高額な商品になると不安な事もあるのではないでしょうか。

当事務所では、ペットのご相談も沢山頂きますが、最近増えているのが、契約不適合のトラブルです。

一例を挙げると、某大手ペットショップの広告で、「あんしん半額キャンペーン 生命保障付き」というものがありました。
そこには半額後の生体代が載っており約20万円と記載されていたのですが、ふたを開けると60万円以上費用がかかったという方もいらっしゃるのです。

こんなの詐欺だと言いたくなる気持ちも分かりますが、
これには法律違反とまでは言えない、「からくり」があります。

生命保障という特約を100カ月分付けると結果的に半額になるというもので、これは当然に付いてくるのではなく、付けなければいけない「条件」だというのです。
実際、仔犬の段階ではまだ身体が弱く満1歳を迎えるあたりまでは、飼い主も不安なので、この生体保障(生命保障)を付ける事があります。
この100カ月というのは、8歳以上まで保障をつけるというもので、
現実的には考えにくく付けない人も多いかと思います。

そうするとこのキャンペーンは適用されず、正規の値段での販売になるというのです。

今、単純に説明しましたが、細かい約款を調べてみると他にも条件が付いていたようで、半額になるにはいろいろなハードルを超えないといけなかったのです。

ここまで聞くと、俄かには理解し難い特約で、購入者の錯誤を奇貨として契約を不当に締結させていると思われるかもしれませんが、ペットショップ側はちゃんと説明をしているのです。

そう、タブレットで。

実際、説明は詳細に行われ1時間以上かかっていたそうですので、説明不足とは言えないのですが、その間、幾度も画面タッチを強いるというのは非常に酷ですし、魅力的な広告の印象が強いまま、説明を聞いていると、いつしか錯誤に陥ってしまうのも無理からぬ事でしょう。

売買契約には、様々な「からくり」が伴うものですので、タブレットのページを捲るだけ、効率化重視の説明では危険を感じずにはいられません。

消費者の権利を蔑ろにすることなく、大きく見易い紙ベースのサインも残すなど、事業者としての誠意も見せて頂きたいですね。

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